2012年5月3日木曜日

板倉構法について

板倉構法について  |  耐震性能  |  防火性能  |  仕上げ

■太古の構法、現代に甦る

板倉構法は、太古より続く、日本古来の伝統的構法。柱に刻まれた溝に厚板を落とすことで、木の柔軟性を生かしながら剛性を確保し、しなやか且つ堅牢な造りとなります。近年、筑波大学教授・安藤邦廣先生主導の元、耐震/耐火試験が行われ、壁倍率と防火構造の大臣認定を取得。準防火地域でも、内外ともオール無垢材の真壁建築が建てられるようになりました。
「東京板倉」チームは、東京で初めてこの認定を用いて住宅を建設。今後一層の普及に努め、首都圏のユーザーに「本物の家」を提供します。

■カラダにやさしい、健康住宅

家に近付くだけで漂う、木の香り。外壁は合計60ミリの杉板で覆われ、断熱材がなくても、夏は涼しく冬はポカポカ。また木には調湿作用があり、外がジメっとしていても中はスッキリ、外がカラカラでも中はシットリ。一歩足を踏み入れると、都会とは思えぬ安らぎの空間が広がります。化学建材は使用していないので、シックハウスとは無縁。仕上げの塗装も、すべて天然由来の伝統塗料だから安心です。無垢の国産杉材が放つフィトンチッドは、不眠解消にも効果があるといわれています。

■融通無碍のプランニング

多様な間取りに対応する柔軟さは、日本建築ならでは。筋交いを使った在来工法と比べた場合、金物に頼らない構造であるため、間取り変更しても家が弱りません。強固な壁と四寸角の柱に守られているから、大スパン空間も可能です。


■環境にやさしい、DfE(デザイン・フォー・エンバイロンメント)

奈良・正倉院の板倉は、木の呼吸を活かして室内湿度を一定に保ち、文化財を千有余年にわたって桃って着ました。日本の木と匠の手で造られた板倉住宅は、我が国の風土・地域環境に調和し、快適な住空間を提供します。また、地熱住宅として知られるアイヌ伝統家屋「チセ」に倣い、地中熱交換システムを採用。年間を通して温度が変わらない床下の空気を室内に循環させることで、冷暖房費を大幅に低減します。内外装には、国産の天然木材をふんだんに使用。大量の国産材を使用すると、CO2吸収源である国内森林の維持管理に寄与し、住まい手のLCCM(ライフ・サイクル・カーボン・マイナス)にも貢献します。そもそも板倉構法は、森林資源の有効活用を図る目的で提唱されました。「東京板倉」はまさに、今の時代に適合したDfE(デザイン・フォー・エンバイロンメント)の住宅です。

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